2012年度展覧会 「切った貼ったで盛り上がれ!漆の技 - TSUIKIN -」

公開日 2013年02月01日

最終更新日 2014年10月31日

琉球王国時代から現代までの堆錦の名品が一堂に

会 期:2013年2月22日(金)~3月17日(日)

『切った貼ったで盛り上がれ! 漆の技 - TSUIKIN -』ちらし

「ついきん」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?琉球漆器の代表的な技法で、お盆や茶托に付けられた、盛り上がったハイビスカスなどの模様、と言えば、“あぁ”と思い当たる方は多いかもしれません。
 漢字で書くと「堆錦」。顔料(色の粉)に漆を混ぜ合わせ、餅状にした材料を文様の形に切って貼りつける技法で、立体的な表現が特徴です。厚みのある漆が自然の状態で硬くなるには、高温多湿の気候が必要なことから、琉球・沖縄以外ではあまり作られていません。
 今回の企画展は、この「堆錦」にスポットを当て、時代による表現の変化や技術の変化などを紹介します。堆錦を知らない人だけでなく、知っている人も“こんな堆錦があったのか”というよな作品に出会えるはずです。

 

【展覧会の概要】

画像の説明

「琉球王国の堆錦
堆錦は、琉球王国時代には国内用だけでなく、中国皇帝や徳川将軍家などへの献上品としても作られました。王国時代の堆錦は、堆錦の材料に型押しして作った地紋の上から別の文様を貼る表現や、堆錦と螺鈿など他の技法と組み合わせた作品など、様々な試みがなされ、高い技術と意外な表現が見所です。

画像の説明

「明治以降の堆錦」
明治になり、民間工房から県内や県外向けの漆器が広く販売されるようになると、沖縄の風物をモチーフにした堆錦や、逆に日本的な文様の堆錦、大正から昭和初期に流行したモダンデザインを取り入れた堆錦など、様々な文様の漆器が作れるようになります。漆器は当時の沖縄県の主要な産業のひとつであり、堆錦技法は他県にはない技法として献上品や土産品に用いられました。カラフルな色や、多彩なデザインが楽しめるのが近代の堆錦です。

画像の説明

「現代の堆錦とその広がり」

戦後のアメリカ軍人向けの漆器や、堆錦技術を立体彫刻に応用した山田真山、宮崎県でも作られるようになった堆錦、山口松太氏のように本土の漆芸家が堆錦技法で作品を制作するなど、現代の堆錦は文様や技術、制作地域に大きな広がりを見せます。
こうした堆錦作品からアジアの類似技法など、堆錦技法の多様性と可能性を紹介します。

【展覧会の注目作品】

 

個人所蔵のコレクションや、昭和3年に沖縄県から皇后陛下へ献上された堆錦の文庫など未公開作品を今回特別展示いたいします。

 

『切った貼ったで盛り上がれ! 漆の技 - TSUIKIN -』のご案内
会   期 :2013年2月22日(金)~3月17日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
        ※金曜日は午後7時まで開館(入館は午後6時30分まで)
休 館 日 :2月25日(月)、3月4日(月)、11日(月)
観 覧 料 :一般 600円(500円)、大学生 500円(400円)、高校生以下 無料
        ※( )は20名以上の団体料金になります。
関連事業:詳細はこちらをご覧下さい(「堆錦体験教室」「講演会」)。
会   場 :浦添市美術館 企画展示室 第1・2・3室
主   催 :浦添市美術館
お問い合わせ:浦添市美術館(電話 098-879-3219)