平成28年度 第3期常設展「技あり!琉球の漆器」

公開日 2017年02月20日

最終更新日 2017年02月16日

平成28年度 第3期常設展

技あり!琉球漆器

 

会期:2017年2月24日(金)~2017年4月23日(日)

 

 艶やかな肌合い、深みのある色、華やかな装飾。アジアが生んだ宝もの・()は、その独特の風合いと美しさ、とりわけ表面に加飾された文様のきらびやかなさまは、古来より人々を魅了してきました。
 今回の常設展では、主に琉球(漆器の代表的な加飾技法に焦点を当てて作品を紹介し、その技と美に迫ります。琉球漆器には沈金・螺鈿・箔絵・漆絵・密陀絵・堆錦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

)が主に用いられています。一つの技法だけでなく、複数を組み合わせた漆器も多く見られます。様々な技法が織り成す多彩な表情は、琉球漆器の魅力の一つでもあります。漆器に広がる細やかな技術にひとたび気づけば、美しさへの感動はさらに増し、より深く作品を味わうことができるでしょう。
 この展示を通して、漆器そのものの魅力とともに豊かに広がる“技”の世界に触れ、楽しんでいただければ幸いです。

 

 


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琉球漆器の歴史

 かつて琉球王国として栄えたこの沖縄では、歴史や地理的条件を背景に、特色ある工芸品が育まれてきました。その中でもひときわ輝きを放つものが琉球漆器です。色や文様などの特徴は時代によって変化していきますが、いつの時代も変わらず人々を魅了し続けてきました。
 この部屋では、まず琉球漆器の歴史をご紹介します。

 

 

朱漆花鳥沈金膳 黒漆山水人物螺鈿八角食籠
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貼るー螺鈿・箔絵・堆錦ー

 螺鈿とは薄く加工した貝を貼りつける技法、箔絵とは金箔を貼りつける技法、堆錦とは漆と顔料を混ぜた堆錦餅と呼ばれる材料を薄く伸ばして貼る技法のことです。いずれも“貼る”という点で共通していますが、その印象はまるで異なります。
 それぞれの技法の特徴と美しさをとともに、その違いを見比べながらお楽しみください。

 

 

黒漆桐鳳凰螺鈿東道盆 朱漆山水楼閣堆錦丸形提重
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描くー漆絵・密陀絵ー 彫るー沈金ー

“ 描く”技法には、漆で文様を描く漆絵と、油と顔料をまぜた油絵の具のようなもので文様を描く密陀絵があります。漆絵では白や淡い色が出せないため、そうした色合いを表現したいときは密陀絵を用います。
 また、“彫る”技法の中で、琉球で盛んに行われたのは沈金です。沈金刀で彫った溝に金箔や金粉を沈めて文様を表現します。
 漆絵や密陀絵の味わい深い色合い、沈金の光輝く線の表現をご堪能ください。

 

 

朱漆牡丹巴紋七宝繋沈金足付盆 黒漆鳳凰密陀絵箔絵如意
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アジアの漆器に技あり!

 日本や中国、朝鮮半島、東南アジアには、それぞれ地域特有の技法があります。また、似たような技法であっても地域によって材料に違いがあり、そのことによって見た目の雰囲気も異なります。この部屋ではアジア各地の漆器をご紹介します。

 

 

瓜堆黄堆朱香合 黒漆春秋草蒔絵徳利
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形・素材に技あり!

 漆器の土台となる素地に多いのは木材ですが、そのほかにも竹や紙、金属や革などさまざまな素材を用います。また、馴染み深い椀や盆といったかたちだけでなく、複雑なかたちや珍しいかたちの漆器も数多くあります。
 この部屋ではかたちや素材に特徴のある漆器をご紹介します。この機会に、さまざまな技との出会いをお楽しみください。

 

 

色漆はまぐり変形皿 朱黒漆牡丹箔絵合子
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会場情報

平成28年度 第 III 期常設展
『技あり!琉球漆器』 のご案内
会期 2017年2月24日(金)~2017年4月23日(日)
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※金曜日は午後7時まで(入館は午後6時30分まで)
観覧料

一般200円(160円)、大学生130円(100円)、65歳以上160円
※高校生以下無料
※( )は20人以上の団体料金です。

休館日 月曜日
※ただし祝日または振替休日に当たる場合は開館します。
会場 浦添市美術館
担当学芸員  當山

地図

浦添市美術館