平成29年度 第1期常設展「技あり!琉球漆器 Part2」

公開日 2017年04月29日

最終更新日 2017年04月29日

平成29年度 第1期常設展

技あり!琉球漆器 Part2

 

会期:2017年4月29日(土)~2017年9月10日(日)

 今回の常設展では、主に琉球漆器の代表的な加飾技法をテーマに作品を紹介します。漆器の“技”と“美”により深く、さらに分かり易く迫ります。
 琉球漆器では主に、沈金・螺鈿・箔絵・漆絵・密陀絵・堆錦という技法が用いられています。
 輝く金の線、繊細な貝のきらめき、金箔の滑らかさ、立体的に表現される美。
 琉球王朝から沖縄県へと時代背景は変化しますが、漆器そのものの魅力は今も変わることはありません。
 今回の展示では、浦添市指定文化財8点を含む約80点の作品を幅広く紹介します。
 この展示を通して漆器のきらめきの裏に隠された“技”の世界を知り、楽しんでいただければ幸いです。

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琉球漆器の歴史

 年代別に特徴ある漆器を紹介します。
 今回は約500年前に制作された貴重な丸櫃や、螺鈿の大きな飾り棚を展示します。
 また、薬入れとして使用された印籠、来客の際ご馳走を盛った東道盆、今で言うピクニックセットの堤重など、琉球独特の漆器をお楽しみください。

黒漆楼閣人物螺鈿飾棚 朱漆山水人物箔絵東道盆
黒漆楼閣人物螺鈿飾棚 朱漆山水人物箔絵東道盆


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貼るー螺鈿・箔絵・堆錦ー 2室からは技法別に作品を紹介していきます。
 螺鈿とは、薄く加工した夜光貝などの貝殻を文様の形に切り抜き、貼る技法です。箔絵とは、漆で文様を描いた後、乾かないうちに金箔を貼る技法。堆錦とは、顔料に漆を混ぜて塊にした材料を薄く伸ばし、文様の形に切り取って貼る技法です。
 同じ「貼る」技ですが、それぞれの技法での違いを比べてください。

黒漆吉祥文螺鈿箔絵箱 黒漆獅子デイゴ堆錦丸盆
黒漆吉祥文螺鈿箔絵箱 黒漆獅子デイゴ堆錦丸盆


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描くー漆絵・密陀絵ー 彫るー沈金ー

 漆絵とは、透明な漆に顔料を混ぜて作る色漆で文様を描く技法です。例えば、写真の作品「朱漆紅型文漆絵食籠」は、鮮やかな朱漆に色彩豊かな鳥や草花が食籠全体に広がっています。
 また沈金とは、彫った溝に漆をすりこみ、金箔や金粉を埋める技法です。金の線で文様が表現されます。琉球では古くから盛んに行われました。展示室で本物の美しさをご覧ください。

 

朱漆紅型文漆絵食籠 緑漆牡丹唐草石畳沈金膳
朱漆紅型文漆絵食籠 緑漆牡丹唐草石畳沈金膳


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アジアの漆器に技あり!

 漆の木はアジア地域にだけ生息している事をご存知ですか?漆器は日本以外にも中国、ミャンマー、タイなどで制作されています。今回これらの国々の漆器で、タイの螺鈿作品や、日本の蒔絵技法の棗や長崎螺鈿などを紹介します。
 国や地域独特の技法を発見してみてください。

黒漆楼閣人物獅子蒔絵遊具箱(中国) 黒漆菊花文金銀蒔絵棗(日本)
黒漆楼閣人物獅子蒔絵遊具箱 黒漆菊花文金銀蒔絵棗


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形・素材に技あり!

 この部屋では形・素材が変わった漆器を展示します。
 形が特徴的な船型の盛器や、ヴェトナムの卵の殻を利用した漆絵パネルを紹介します。
 また、実際に触れる漆器や、分かり易く技法を紹介する映像コーナーもありますので、技と美の世界をお楽しみください。

朱漆堆錦舟形盛器 漆絵パネル 
朱漆堆錦舟形盛器 漆絵パネル

会場情報

平成29年度 第 Ⅰ 期常設展
『技あり!琉球漆器Part2』 のご案内
会期 2017年4月29日(土)~2017年9月10日(日)
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※金曜日は午後7時まで(入館は午後6時30分まで)
観覧料

 一般200円(160円)、大学生130円(100円)、
 65歳以上160円  ※高校生以下無料
 ※( )は20人以上の団体料金です。

休館日 月曜日
※ただし祝日または振替休日に当たる場合は開館します。
会場 浦添市美術館
担当学芸員 並里

地図

浦添市美術館