マークの秘密(漆器のかたち)

 

トップページの左メニューのこのマーク、不思議な形をしています。



この不思議な形の正体は・・・

 

湯庫

 

当館の収蔵品、「白檀塗楼閣山水箔絵湯庫(びゃくだんぬりろうかくさんすいはくえたーくー)」(18-19世紀、浦添市指定有形文化財)です。
「湯庫(たーくー)」というのは、外出用の湯茶入れで、現代の魔法瓶のようなものです。提手は取り外し式で、この中に布袋に入れて保温効果を高めた錫製の瓶を入れています。瓶のそそぎ口がちょっとだけ見えていますね。
琉球漆器には、他にも不思議な形をしたものがたくさんあります。ここでは、「湯庫(たーくー)」の他にも、面白い形をした漆器を紹介してみます。

 

 

 

 

東道盆

 

 

 

東道盆(とぅんだーぶん)

東道盆(とぅんだーぶん)は、大切なお客様をもてなす時に使用する、琉球漆器に独特の形状の食器です。円形や四角形、八角形の容器の中に陶製、玉、銀、漆塗りなどの小皿が組み込まれています。日本ではこの形の食器はみられませんが、中国、朝鮮などには似た形状の物があり、琉球とアジア地域の繋がりを感じさせる形でもあります。

 

 

 

 

食籠

 

 

 

食籠(じきろう)

食籠は、食物を入れるための大型の容器です。段重ねの形式のものが多く、八角形や円形、方形など形状も様々です。食籠自体は琉球だけではなく、中国や日本本土にも見られる形状です。この食籠が琉球で独自に発展したものとして、「くふぁん」や「くいちくん」と呼ばれる祭祀道具があります。

 

 

 

 

 

 

 

足付盆

 

 

足付盆(あしつきぼん)

足付盆(あしつきぼん)は、琉球の高台付きの円形の盆です。
この足付盆に、先に紹介した食籠や酒器などを乗せます。


 

 


 

 

 

いかがでしたか?もちろん、漆器の「かたち」は他にも色々ありますが、特徴なものを抜粋して紹介しました。浦添市美術館にいらっしゃった時には、技法だけではなく、用途や形に注目してみても、面白い発見があるかもしれませんね。